あなたの大事な家が売れるかどうかは、不動産業者の腕ひとつにかかっています。じっくり考えて「ここにしよう!」と決めたけれども「本当によかったんだろうか...。」と思ってしまうこともあるはずです。といっても、そんなに簡単に不動産が売れないのも理解しているし...。
この記事では、不動産業者の物件サイトを確認するポイントについて解説します。あなたの家が、どのようにして掲載されているかによって何となく売れそうかどうかがわかります。「おぉ!売る気満々だ!」という業者もいれば、「あれ?売る気あるの?」という業者もいます。
安心して任せられる業者かどうか早期に判断して「ダメだ!」と思ったら、別の不動産業者に依頼するのも大事なことです。財産価値が下がる前に、しっかりと見極めてよい売却につなげていきましょう!
この記事からわかること
- 不動産業者の物件サイトのチェックポイント
- 不動産業者の売る気を判断するヒント
物件写真が豊富かどうか
不動産業者の物件サイトで、まず最初に確認したいのは「物件写真が豊富かどうか」です。写真がいっぱい載っているからといって売れるわけではありません。ですが、できるだけ情報を伝えようという姿勢を確認することができます。
物件写真が豊富かどうかといわれても、具体的なチェックポイントがわかりにくいかと思います。また、土地か建物なのかによっても写真のポイントが違います。以下に、土地と建物のチェックポイントを掲載します。
写真のチェックポイント(土地)
土地の写真は枚数を用意するのが難しいのですが、撮れるポイントがないわけではありません。以下が、土地写真のチェックポイントです。
- 土地の全体写真
- 前面(正面)道路の写真
- 周辺環境がわかる写真
- 地境(杭・鋲)の写真
- 上下水道の写真
上3つは必ず掲載してほしい写真です。周辺環境がわかる写真などは言葉で説明されるよりも、生活のイメージが抱きやすいので効果的です。
下2つについては、あるのであれば掲載してほしい写真です。地境があれば測量をしなくてもよい可能性がありますし、上下水道が引き込まれていれば工事をしなくてよい可能性があります。買い手にとっては購入費用に関係するので、アピールポイントとしては十分に活躍できます。
写真のチェックポイント(建物編)
建物の写真は工夫次第でいろいろなものが用意できます。最低限押さえておきたいポイント以外に、どれだけ工夫がこらされているかチェックするとよいでしょう。
- 建物正面からの写真
- 玄関の写真
- リビングの写真
- 各居室の写真
- キッチンの写真
- お風呂の写真
- トイレの写真
- 階段の写真
- 縁側やベランダの写真
- パントリーなど家に施してある工夫の写真
これらは最低限押さえておきたいポイントです。ほかに写真があれば、より良いです。
写真の上手い下手については、技術力の問題なので別ですが、枚数を取りそろえることは誰でもできることです。売るための努力がしっかりされているか確認しましょう。
物件情報に間違いがないか
当たり前のことすぎて見逃しがちなのですが「物件情報に間違いがないか」を確認しましょう。プロに頼んでるのだから間違いないだろうと思うかもしれませんが、誤った情報を掲載していることはそれなりにあります。
特に間違えていることが多いのは「学校区」と「設備情報」です。用途地域や間口などを間違えることはあまりありませんが、学校区や設備情報は間違われやすいです。
学校区を間違っている場合には、商談の成立に直接影響を及ぼします。子育て世代の買主は必ず「学校区」を意識します。すでに子供が学校に通っている場合などは、できれば転校したくないと思うのが普通です。
なので、学校区が間違っていると、本当の見込み客には切り捨てられ、誤った情報で進んでいた商談は壊れるということになりかねません。必ずチェックしておきましょう。
設備情報とは「エアコンが付いている」といったことではありません。上下水道・ガスの引き込みがなされているかどうか。引き込み済みの場合には何ミリ管なのかといったことです。
これらの調査は「ガス企業局」などに直接足を運んでしなければいけない場合もあるので、面倒くさがる担当者もいます。ですが、買い手にとっては重要な情報なので押さえておきたいポイントです。いい加減な情報になっていないか確認しましょう。
レインズが確認できないなら「不動産ジャパン」
業者に売る気があるのかどうか確認するヒントになるのが「不動産ジャパン」です。不動産ジャパンは、公益財団法人不動産流通推進センターが運営するサイトですが、全宅連とつながりがあります。
レインズを聞いたことがある方は多いと思いますが、レインズとは不動産業者間の情報共有ネットワークです。レインズの情報は不動産業者間のみのクローズドな情報なので、一般に公開はされていません。レインズでは公正公平な取引の推進につながらないと悩んだ結果、業者に対して使ってくださいと提示され始めたのが「不動産ジャパン」です。
不動産ジャパンとレインズは連動可能な仕組みになっているので、一般公開に積極的な業者は利用を躊躇しません。逆に、一般公開に後ろ向きな業者は利用を拒みます(後ろ向きな業者はレインズさえ嫌います)。
なぜ後ろ向きになるのか?広く情報を公開すれば公開するほど、間口が広くなるので横やりを入れられて収入が減るからです。とはいえ、収入が減るのは業者の話です。売り主のあなたには関係がありません。
ほかにも、アットホーム・ホームズ・スーモなどを確認してみるとよいでしょう。「どのサイトでも物件情報が見つからない」というときには考え直したほうがいいかもしれません。