工業地域と工業専用地域の最大の違いは、
- 工業地域:住宅を建てることができる
- 工業専用地域:住宅を建てることができない
です。
以下、細かい違いを一覧にしたものです。
工業地域 | 工業専用地域 | |
建ぺい率 | 原則として、50%・60%のいずれか (※ 自治体が都市計画で定める) |
原則として、30%・40%・50%・60%のいずれか (※ 自治体が都市計画で定める) |
建築制限 | ||
工業地域 | 工業専用地域 | |
住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿 | ○ | × |
兼用住宅のうち店舗、事務所等の部分が一定規模以下のもの | ○ | × |
図書館等 | ○ | × |
老人ホーム、身体障害者福祉ホーム等 | ○ | × |
床面積の合計が150㎡以内の一定の店舗、飲食店等 | ○ | ▲ |
床面積の合計が500㎡以内の一定の店舗、飲食店等 | ○ | ▲ |
上記以外の物品販売業を営む店舗、飲食店 | ● | × |
ボーリング場、スケート場、水泳場等 | ○ | × |
マージャン屋、ぱちんこ屋、射的場、勝馬投票権発売所等 | ● | × |
○:建築できる
●:当該用途に供する部分が10,000㎡以下の場合に限り建築できる
▲:物品販売店舗、飲食店は建築できない
×:建築できない

まごころう
冒頭でも述べましたが、最大の違いは「住宅を建てることができるかできないか」です。
工業地域では、人が暮らすことを多少は想定しています。
(※ といっても、工場関係者の簡易宿をイメージしているくらいです。)
工業専用地域では、さまざまなリスクが考えられることもあり、人が暮らすことを禁止しているに近いです。
ですので、
- 学校
- 病院
- 商業施設
- 娯楽施設
など、ありとあらゆる工業には関係のない施設の建造を禁止しています。
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