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道路の新設は開発行為に該当するのか?


道路の新設は「主として建築物の建築または特定工作物の建設の用に供する目的で行う土地の区画形質の変更による開発行為」に該当することがあります。

まごころう

土地の区画形質の変更は、

  • 土地の区画の変更
  • 土地の形の変更
  • 土地の質の変更

に分かれます。

道路の新設は、

  • 土地の区画の変更
  • 土地の質の変更

による開発行為に該当することがあります。

以下、くわしい解説を続けます。


道路の新設は土地の区画の変更に該当するのか?

土地の区画の変更とは、土地の利用形態を変更することによって、土地の境界(区画)を整備する行為です。

道路の新設は、土地の区画の変更による開発行為に該当します。

まごころう

道路を新設する場合には、もともと道路ではなかった土地について、

  • 道路境界線を決める
  • 道路を敷設する

などの工事を行なって、道路が新設されます。

もともと道路ではなかった土地について、

  • 新しい土地の境界ができる
  • 道路という新しい利用形態に変わる

ので、道路の新設は「土地の区画の変更」になります。
(※ 道路の廃止も同じ理屈が通用します。)

道路の新設は土地の形の変更に該当するのか?

土地の形の変更とは、

  • 1mを超える切土
  • 1mを超える盛土

などによって、土地の形状が変化する行為です。

道路の新設は、基本的に土地の形の変更には該当しません。

まごころう

ただし、道路を新設するために、

  • 切土
  • 盛土
  • 切盛土

が行われる場合には、土地の形の変更にも該当してきます。

とはいえ、道路の新設が土地の形の変更に該当するというよりも、切土や盛土が該当しているので、工事の条件が重要になります。

道路の新設は土地の質の変更に該当するのか?

土地の質の変更とは、

  • 農地を宅地にする
  • 宅地を農地にする

など、もともとの土地の性質を変更する行為です。

道路の新設は、基本的に土地の質の変更による開発行為に該当します。

まごころう

道路を新設するのであれば、もともと道路ではなかったところを道路にします。

もともと宅地であったのであれば、地目も、

  • 宅地
  • 公衆用道路

に変更されるので、ほとんどの場合、土地の質の変更に該当します。
(※ 通行権が限定される私道などの場合には、地目変更を行わないことがある。)

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