コラム

【火災保険】長期契約廃止!損する前に見直そう!

更新日:


bsCAFEonnnanoko15212650

不動産を所有するときには、火災保険の話もセットでついてきます。人生最大の出費になることも多い不動産取引なので、もしもの備えは大切なことです。今後の展望も含めて、火災保険について下準備をしておきましょう。

火災発生の確率は、0.1%以下

あなたは火事が起こる確立を知っていますか?今では火災にあう確立は限りなく0%に近くなっています。

1つの建物が1年間で火災にあう確立は、0.1%以下です。ちりも積もれば山となりますが、30年間にしても1.9%といわれ、2%を下回ります。

この数字だけだと、火災保険なんていらない?って考えてしまいますよね。でも、それは危険です。この数字は、あなたひとりの不動産だけに着目した数字です。


延焼(類焼)と失火責任法の落とし穴

火災が起こったときには、延焼を考える必要があります。延焼を食い止めるためにわざと破壊するケースや、消火活動による水害もあります。

隣家が出火元となり、巻き込まれて全焼しても隣家の方に賠償責任はありません。日本には「失火責任法」という法律があります。故意または重大な過失により発生させた火災でなければ、延焼先に損害賠償責任はないと定められています。

わたしのお客様でも自宅が出火元になり、全焼した方がいます。全焼したので保険金はしっかりと出ました。そのお金で新築の分譲マンションを購入し、引っ越されました。

このとき、隣の家にも半焼の被害がありました。ですが、類焼保険に入っていませんし、隣の家も火災保険をかけていなかったので、保険金は出ませんでした。かわいそうですが、隣人さんは自己責任で終わりでした。

気候変動による災害リスクの上昇

火災保険がカバーするのは、火災によるリスクのみではありません。ほかも、風災・雹災・雪災・水災などもカバーしています。どのくらいのオプションにするのかで料金が変わる点には注意しましょう。

豪雪地帯では、雹災や雪災も考慮しましょう。また近年では、急激な気候変動によって台風や突風のリスクが高まっています。地震や津波の心配もしたほうがよいでしょう。

相応のコストはかかりますが、天気予報におびえる毎日よりはいいでしょう。納得できる費用で回避できるリスクは、回避するのが懸命です。

火災保険料の経費削減方法

火災保険が必要だとしても、経費には違いありません。経費はできるだけ削減したいですよね。では、どうするのか。

火災保険は契約期間が長期であるほど得する料金体系になっています。また一括で支払ったほうが、分割の支払いよりもお得です。

将来売却するときにはどうなるのかも気になりますね。安心してください。契約の途中で解約したときでも、経過期間に応じてお金は戻ってきます。

よほどギリギリの資金しか手元にない場合を除いて、わたしは最長の10年契約を結ぶべきだと考えています。短期で分割にするメリットは、ひとつもありません。

火災保険の最長契約期間は35年じゃないの?

2015年10月までは、そういう契約もありました。今はありません。火災保険の最長契約期間は10年です。

以下が主な理由です。

  1. 台風やゲリラ豪雨など予測不能な自然災害が多発している
  2. アベノミクスによる消費増税などでインフレリスクが高まった
  3. 日本全国で家屋の老朽化が進み、インフラリスクが高まった

自然災害に関しては、COP21のニュースなどからも分かるように地球規模の問題になってきています。海水面が上昇し、島が沈んでしまうなど、その力は絶大です。最近は日本でもハリケーンのニュースをよく耳にするようになりました。

インフレリスクについては、歓迎すべきことですが、リスクはリスクです。また増税も含めたアベノミクス効果が正の方向に働いてくれるかも、まだ分かりません。

さらに注意したいのが、老朽化と空き家です。これらは市場にも悪影響を与えますし、火元にさえなるのです。空き家を利用した犯罪が多発しているのは耳にしたことがあるでしょう。

これらの理由から、保険料の目安を算出する損害保険料率算出機構(東京・新宿)は10年超の料率の算出を中止しました。損害保険各社は目安を失ったので、10年以上の契約を打ちやめました。今後さらに短い期間になってしまう可能性もありますので、早めに10年契約を結んだほうがよいでしょう。

H構造、T構造、M構造を考える

火災保険料をより一層圧縮したいと考えるのならば、建物の構造も考えたほうが良いでしょう。火災保険での建物構造には、H構造・T構造・M構造という3つの構造があります。

H構造のHは、非耐火の略です。つまり、一般的な木造住宅のことです。一般的な木造住宅は燃えやすいので、構造による割引はありません。

T構造のTは、耐火の略です。省令準耐火建築物といわれるものはT構造にあたります。その耐火レベルによって、1級と2級にわかれます。

よくツーバイフォーは省令準耐火建築物だから、保険料が安くなるという営業マンがいます。これには注意してください。ファイヤーストップ構造などの耐火措置がなされていなければ、たとえツーバイフォーでも省令準耐火と認められないケースがあります。

M構造のMは、マンションの略です。もっとも火に強い建造物ですから、保険料も一番安くなります。

まとめ

火災保険の重要性はご理解いただけましたか?燃えてなくなってしまい、手元にはなにも残らなかった。なんて、悲惨なことは避けるべきですよね。

とはいえ、ただ保険をかければいいわけではありません。あなたにとって必要なものだけを選びましょう。

あなたが次に困るかもしれないことに関する記事・Ad

不動産を買いたい

不動産を買いたい

「不動産を買いたい方」向けの情報がまとまっています。
不動産を買う時には、探すことから始まりますが、無事に引き渡しを受けるまでは気を抜くことができません。
探し方のコツ、物件の選び方、価格交渉などの進め方について、解説をしています。

関連カテゴリ

不動産を買いたい
土地の購入
建物の購入

関連記事

不動産を売りたい

不動産を売りたい

「不動産を売りたい方」向けの情報がまとまっています。
不動産を売る時には、不動産業者選びやタイミングが成否を分かちます。
不動産業者選びのコツ、相場価格の見極め方、よりよい取引につなげるヒントについて、解説をしています。

関連カテゴリ

不動産を売りたい
土地の売却
建物の売却

関連記事

不動産の調査

不動産の調査

「不動産の調査方法」に関する情報がまとまっています。
不動産を扱う時には、どれだけ情報を集められるかが大事です。
基本的な情報の集め方、価格や税金の調査方法について、解説をしています。

関連カテゴリ

不動産の調査
不動産の基礎調査
不動産の価格に関する調査
不動産の税金に関する調査

関連記事

不動産関連法令

不動産関連法令

「不動産関連法令」に関する情報がまとまっています。
不動産に関係する法律は数多く、知らずにいると思わぬ落とし穴にはまります。
都市計画法、建築基準法、農地法などから、より深い重要法令まで解説をしています。

関連カテゴリ

不動産関連法令
都市計画法
建築基準法
土地区画整理法
農地法
不動産登記法
土地収用法
国土利用計画法
生産緑地法

関連記事

不動産の税金

不動産の税金

「不動産の税金」に関する情報がまとまっています。
不動産と税金は切っても切り離せない関係ですが、少しの工夫で状況が大きく変わります。
買う時の税金、売るときの税金、保有による税金にわけて、解説をしています。

関連カテゴリ

不動産の税金
買うときの税金
売るときの税金
保有による税金

関連記事

不動産用語

不動産用語

「不動産用語」に関する情報がまとまっています。
不動産用語の中には、普段の生活にはなじみのない用語がたくさん出てきます。
不動産売買から住宅ローン、登記関連など重要な用語について、幅広く解説をしています。

関連カテゴリ

不動産用語
土地の不動産用語
マンションの不動産用語
中古不動産売買の不動産用語
住宅ローンの不動産用語
不動産登記の不動産用語

関連記事

-コラム
-

Copyright© わかった!不動産 , 2018 All Rights Reserved.