コラム

【フラット35s】省エネ中古住宅の金利優遇幅を1%に拡大か

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【フラット35s】省エネ中古住宅の金利優遇幅を1%に拡大か

住宅ローンを借りるときの大きな選択肢のひとつになるフラット35sですが、新たな優遇策が政府で検討されているようです。どんどん低金利になっている昨今では、昔とは違って長期固定金利の人気はうなぎのぼりです。先行き不透明な現代だからこそ、計画が建てやすいフラット35に注目が集まるのでしょう。

フラット35sには、現状すでに金利優遇幅を0.3%から0.6%にするプランがあります。一定の条件を満たしているときだけ、金利をさらに引き下げてくれるキャンペーンのようなものです。たったの0.3%と思われるかもしれませんが、この金利差がどれほどのお得を生み出すのかというと、ハワイ旅行に行けるくらいです。

今回話題になっているのは、省エネ中古住宅限定で金利優遇幅をさらに拡大するというプランです。発表されている内容が実現すると、金利は1%も優遇されます。詳細な条件や、どれほどの効果が期待できるのか解説します。

【この記事からわかること】

  • 省エネ中古住宅について
  • 金利優遇幅は、どのように適応されるのか
  • 金利優遇プラン比較シュミレーション(各プランのお得度)

 省エネ中古住宅とは

省エネ中古住宅の基準は、住宅金融支援機構より明確な基準が発表されています。

フラット35s/金利Aプランの場合

フラット35s/金利Aプラン(優遇期間10年)では、省エネ中古住宅について以下のような定めがあります。

  • 省エネルギー性に関する基準 住宅事業建築主の判断の基準(通称トップランナー基準)

トップランナー基準を満たしている中古住宅を取得するときには、フラット35s/金利Aプランが適応できます。トップランナー基準を満たす住宅とは、数年先を見すえた先進的な省エネ性能を保持している住宅のことを言います。

トップランナー基準は以前からあるのですが、最近シビアになってきています。背景には、エネルギー消費量を抑える事で日本の資源を有効活用しようという動きがあります。日本はエネルギー消費国であって生産国ではないので、今後エネルギー費用が値上がりすることが考えると官民ともに意識すべきことです。

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フラット35s/金利Bプランの場合

フラット35s/金利Bプラン(優遇期間5年)では、省エネ中古住宅について以下のような定めがあります。

  • 省エネルギー対策等級4の住宅
  • 二重サッシまたは複層ガラスを使用した住宅
  • 建設住宅性能評価書の交付を受けた住宅(省エネルギー対策等級2)
  • 中古マンションらくらくフラット35のうちフラット35s(省エネルギー性(外壁等断熱)に適合するもの)として登録された住宅

単板ガラスに比べると、二重サッシや複層ガラスにすることで省エネ性能は飛躍的に向上させることができます。家の熱が出入りする部分の7割は、窓や玄関といわれます。日本では樹脂サッシの普及がやっと進み始めましたが、ドイツなどの省エネ先進国では木製サッシなどが使われています。

省エネ中古住宅の基準に関する詳細ページ

金利優遇幅1%とは

フラット35sには、金利Aプランと金利Bプランがあります。この2つの違いは、金利優遇期間です。フラット35sは、金利Aプランの優遇期間は10年間で、金利Bプランの優遇期間は5年間とされます。

金利優遇期間とは

例えば、フラット35sを期間35年で借り入れたとします。

金利優遇期間が10年のフラット35s 金利Aプランを利用すると、返済開始から10年間の金利がマイナスされます。11年目から本来の金利に戻るというものです。

フラット35s 金利Aプランで、金利優遇幅1%だとどうなるのか?

例えば、借入契約をした時点の金利が2%だったとします。

このケースでは、最初の10年間の金利は”2% – 1% = 1%”が適用されます。11年目から2%の金利に戻ります。

金利Bプランのときには、期間が最初の5年間になるだけです。6年目から本来の金利ですね。

フラット35のローンシュミレーションによる返済金額の違い

優遇金利だけが違う3つのプランを比較

 商品タイプ借入金額借入期間借入金利返済方法
プラン①フラット35
(優遇なし)
3,500万円35年全期間1.5%元利金等
プラン②

フラット35s
(0.6%優遇)

3,500万円35年当初10年間:0.9%
残り25年間:1.5%
元利金等
プラン③フラット35s
(1.0%優遇)
3,500万円35年当初10年間:0.5%
残り25年間:1.5%
元利金等

上の表に記載した3つのプランを比較します。

違いは、優遇金利幅のみです。

結果:返済金額に約340万円の差

 プラン①プラン②プラン③
毎月の返済額全期間 107,164円当初10年間 97,177円
11年目以降 104,373円
当初10年間 90,854円
11年目以降 102,450円
年間返済額全期間 1,285,968円当初10年間 97,177円
11年目以降 104,373円
当初10年間 97,177円
11年目以降 104,373円
借入期間 35年 35年 35年
総返済額 45,008,901円 42,973,002円41,637,613円 

金利優遇なしのプラン①と金利優遇1%のプラン③を比較すると、返済総額3,371,288円の差があります。これは年間96,323円、月間8,027円の差です。

金利優遇0.6%のプラン②と金利優遇1%のプラン③を比較しても、返済総額1,335,389円の差があります。これは年間38,154円、月間3,180円の差です。

なかなか大きな違いなので、真剣に考える価値があります。

フラット35sの省エネ中古住宅への金利優遇1%のまとめ

今までも色々な優遇措置があったフラット35ですが、今回は新たに省エネ中古住宅限定のプランが発表されそうです。中古住宅を活性化したい政府が打ち出した特大キャンペーンです。金利優遇幅は1%もあります。

省エネ中古住宅限定のプランですが、最終的な返済金額に大きな差が生まれます。使い方は様々ですが、節約できる分をリフォーム費用にして、普通の中古住宅を省エネ中古住宅に改修するのも良いでしょう。見落とされがちですが、省エネ性を高めることは、住む人の健康・寿命に直結するという研究結果も出ています。

総額にして約350万円も得する可能性を秘めているわけですが、真剣に考えてみる価値があると思いませんか?中古住宅市場から好物件がなくなってしまう前に、いち早く物件探しに乗り出しましょう。早い者勝ちですよ!

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