耐震基準を確認するためには「建築確認申請が受理されて証明書が発行された日付」を確認します。
つまり、建築確認申請が受理されて証明書が発行された日付が、
- 1981年(昭和56年)6月1日以前:旧耐震基準
- 2000年(平成12年)6月1日以前:新耐震基準(1981年基準)
- 2000年(平成12年)6月2日以後:新耐震基準(2000年基準)
となります。
建築確認申請が受理されて証明書が発行された日付を確認するためには「確認通知書」が必要です。
さらに詳しく
耐震基準に関することについて、より詳しく解説しています。
竣工された日(建てられた日)を確認しても意味がない
売主さんに聞いたら「1981年(昭和56年)8月1日に竣工したから大丈夫です。」といわれたけど、本当?
おそらく「旧耐震基準」にあたります。
住宅を建てるときには、
- 施主との打ち合わせをする
- 設計図面を作成する
- 設計図面を役所に提出する
(※建築確認を申請する) - 建築確認申請が受理される
(※建築確認が行われる) - 確認通知書の発行
(※建築確認の結果、適合が認められる) - 住宅を建築する
- 完了検査を受ける
という流れになります。
いつの時点の耐震基準に適合しているかを決めるのは、「5. 確認通知書の発行」が行われた日付です。
ということは、1981年(昭和56年)8月1日に建築完了している場合、2ヶ月で建てられたとは考えにくいから怪しいということね。
ココに注意
いつの時点の耐震基準に適合しているかを確認するためには、必ず「確認通知書」を見せてもらうこと
確認通知書がないと言われたら、売主の対応を見極める
売主さんに確認通知書を見せてと伝えたら、なくしたといわれたけど...どうしたらいいの?
売主さんの対応を見極めるチャンスです。
確認通知書をなくしてしまうことは、結構よくあります。
だからといって、確認通知書を見ずに住宅を購入ずるのは絶対にしてはいけません。
確認通知書を手に入れる方法があるの?
あります。
建築確認を行なった行政機関(役所など)には、記録が残っているはずです。
ですので、
- 住宅の所在地
(地名や地番など) - 住宅の詳細
(構造など登記事項証明書で確認できること) - 建築年
(竣工年月日など) - 施主の名前
(当時の建築主)
を用意して、役所の担当窓口に行き「建築確認台帳記載事項証明」を発行してもらいましょう。
どうして「残っているはず」なの?
残念ながら、あまりにも古い記録は紛失していることがあります。
とはいえ、そこまで古い住宅は購入すべきかどうか怪しいところです。
とにかく、売主に取得できる事実を伝えた上で、誠実に対応してもらえるか見極めてください。
参考サイト
群馬県高崎市の例です。