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現地で中古住宅(空き家の発掘を含む)を探す方法


現地で中古住宅(空き家の発掘を含む)を探す方法について解説している記事です。

自分で現地に行って中古住宅を探すときには、

  • 情報サイトなどで見落としていた中古住宅を見つけること
  • まだ売りに出ていない空き家を見つけること

が主な目的になります。

探し方を間違えると、かなり非効率的になりやすいのですが、コツがわかっていれば、とても有効な手段です。

現地で中古住宅を探すときには、どうようにすればよいのかについて、くわしく解説していきます。

さくっと要点を知る

  • 現地で中古住宅を探すことによって、見落としを防ぐことができる
  • 現地で中古住宅を探すことによって、より洞察力が身につく
  • 現地で中古住宅を探すことによって、掘り出し物が見つかることがある
  • 現地での中古住宅探しには、不法侵入などのリスクが伴う

さらに詳しく


中古住宅の購入ガイドでは、

  • 良い中古住宅の効率的な見つけ方
  • 割安・割高をしっかりと見分ける方法
  • すこしでも安く中古住宅を購入する方法
  • 中古住宅にかかる全費用(購入後も含めて)
  • 売却や建て替えに適した費用性の高い築年数

など、より賢く、よりお得に、中古住宅を購入する方法についてまとめています。


現地で中古住宅を探す意味

中古住宅を探すときには、

が主流になりますが、自分で現地に行って中古住宅を探すことも有効な探し方です。

自分で現地に行って中古住宅を探すときには、

  • 情報サイトなどで見落としていた中古住宅を見つけること
  • まだ売りに出ていない空き家を見つけること

が主な目的になります。

それぞれの目的について、具体的な行動を解説します。

まごころう

すでに目星をつけている中古住宅があるときには、現地へいったついでに確認しに行きましょう。

実際に中古住宅を確認すると、ウェブサイトや物件資料からはわからなかったことがいくつも見つかります。

情報サイトなどで見落としていた中古住宅を現地で見つける方法

中古住宅を探すときには、

  • 不動産ポータルサイト
  • 不動産業者の自社サイト

などを駆使して、情報を入手します。

場合によっては、不動産業者に直接足を運んで中古住宅の情報がないか尋ねることもあるでしょう。

基本的には、これらのことをすることで市場に出回っている中古住宅の情報は7割〜9割くらいは網羅できます。

しかし、

  • 情報サイトを確認したが、見落としてしまっていた中古住宅
  • 不動産業者と直接話をしたが、紹介漏れがあった中古住宅

などが少なからず出てきてしまいます。

中古住宅の情報を抜け目なく手に入れるためには、最後のひと押しとして現地を見に行くのがとても有効です。

現地に行く前にインターネットに公開されている情報は一通り確認して、整理する

中古住宅を探しに現地に行く前には、最低でも、インターネットに公開されている情報は一通り確認して、整理しておきましょう。

インターネットに公開されている情報を確認するときには、

にて紹介していることを行ってください。

ネット上に出ている情報は、ほぼ確実に網羅することができます。

確認だけではなく、整理をする意味ですが、せっかく現地に行くのであれば、

  • ネットで確認しただけでは、今ひとつイメージを掴めなかった中古住宅
  • ネットで確認したときに気になった中古住宅

などをまとめて確認することで、新しい情報が見つからなかったとしても、すでに知っていたことについてより深く知ることができたという収穫が生まれるからです。

たとえば、ネットで確認したときに気になっていた中古住宅だったとしても、

  • 周辺が用水路に囲まれているため、夏場の虫などが気になる
  • 前面道路が狭く、意外と使いにくそうだった
  • 表通りには面していないが、抜け道として使われることが多く、意外と騒々しかった

など、現地に行かなければわからないデメリットなどが見えてくることがあります。

あなたが個人的に気になるマイナス情報はとても重要で、その後の中古住宅探しにおいても、以前とは違った洞察を得ることができます。

まごころう

車社会に暮らしている方であれば、通勤道路に使われているところは避けたほうが無難です。

朝・昼・晩と、常に混んでいることもあり、出入りにかなりのストレスがかかります。

ほかにも用水路や農地が近いため、蚊など害虫が多い場所など、現地に行くと気付けることはたくさんあります。

可能な限りニーズをはっきりさせてから現地に行くように心がける

まれにいきなり現地に行く方がいますが、あまりおすすめはしません。

現地で中古住宅を探し始めるときには、

  • エリア
  • 近隣施設
  • 用途地域

の3つに関する条件は決めておきたいところです。

現地で中古住宅を探す場合には、相応の時間がかかります。

闇雲に探し回るのと、条件をしっかりと決めて、あらかじめエリアを絞り込んでおくのとでは、かかる時間にかなりの差がでます。

逆に、決めても意味がないのは、

  • 予算
  • 土地の広さ
  • 建物の築年数

などです。

不動産に精通しているのであれば、

  • 目測(経験や勘)
  • 登記事項要約書

などを活用して、その場で「どのような物件で、いくらぐらいになりそうか?」を判断することができますが、普通は無理です。

エリアを決めるヒント(市・区レベルの絞り込み)

エリアを決めるときには、

  1. 勤務先
  2. 教育施設

を手がかりにしましょう。

通勤時間および費用をどのくらいまでにしたいかが決まれば、勤務先の場所を起点に、どのくらいまでのエリアにしなければいけないのかが自然に決まります。

さらに教育施設(幼稚園や小学校など)について、

  • 通う学校(通いたい学校)
  • 通学時間
  • 通学方法

などを参考にして決めることができれば、より具体的なエリアが浮かびあがってきます。

おそらく「市・区」レベルまでの絞り込みができます。

近隣施設を決めるヒント(町村レベルの絞り込み)

近隣施設を決めるときには、

  • 病院
  • 商業施設
  • 公共交通機関

などを手がかりにしましょう。

都会であれば、

  • 商業施設
  • 公共交通機関

は、どんな場所でも一定水準以上で整備されているので、あまり意味をなさないかもしれませんが、

  • 病院

は、意外と揃っていないことが多いです。

まだお子さんが小さい方であれば、小児科が近くにあることが重要だと考えることもあるでしょう。

エリア内で小児科が近いところはどこなのか?をGoogle Mapなどを活用して絞り込むことで、町村レベルでの絞り込みができます。

用途地域を決めるヒント(町村内の絞り込み)

用途地域を決めるときには、中古住宅を比較・検討するときに整理すべき土地条件を参考にしてください。

騒音施設や嫌悪施設のことを考えると、最低でも、

  • 第一種低層住居専用地域
  • 第二種低層住居専用地域
  • 第一種中高層住居専用地域
  • 第二種中高層住居専用地域

のいずれかを選びたいです。

用途地域を調べるには「用途地域マップ(MapExpert)」を使います。
(※全国の用途地域が簡単に調べられる特別なインターネット地図です。)

まだ売りに出ていない空き家を現地で見つける方法

現地に直接足を運ぶと、誰も住んでいなさそうな空き家が見つかります。

住んでいないようで住んでいる空き家も当然あるのですが、なかには、

  • 両親が亡くなり、とりあえず相続したが、まだ具体的な行動には移っていない空き家
  • 新居に引っ越したが、まだ具体的な行動には移っていない空き家
  • 遠方に住んでいるため状況を確認しておらず、不動産業者がまだ具体的な行動には移っていない空き家
  • 持ち主は存命だが、高齢になり介護施設に移ったため使っておらず、まだ具体的な行動には移っていない空き家

など、様々な事情により、いずれ売却予定だが、市場に出回っていない空き家が見つかることがあります。

そのような空き家を見つけた場合には、

  • 場所などをメモして、不動産業者に相談する
  • 場所などをメモして、自分で調査する

といった方法によって購入できる可能性があります。

現地で空き家を見つけた場合の注意点

現地で空き家を見つけた場合には、

  • 不法侵入に該当することはしない
  • 購入の意志があるのか自分にしっかりと問い直す

の2点に注意してください。

不法侵入に該当することはしない

現地で空き家を見つけたとしても、本当に空き家なのかはパッと見ではわかりません。

確認をするときには、

  • 電気メーターが動いているかを確認する
    (住んでいるのであれば、電気やエアコンの点灯でじわじわと動いている)
  • 郵便物がたまっていないかを確認する
    (住んでいないのであれば、フリーペーパーなどがたまっていることが多い)

などの方法が考えられますが、いずれの方法も「不法侵入」のリスクを犯す可能性があります。

当然、近隣住民に通報などされれば、警察からの事情聴取を受ける可能性もあります。

ですので、敷地内には絶対に踏み入れないようにしてください。

では、どのようにして確認すればよいのか?ということですが、近隣住民への聞き込みに留めるようにしてください。

具体的には、隣接している家に訪問して、

  • 氏名を名乗る
  • 目的を名乗る

など、最低限の礼節をわきまえた上で、空き家なのかどうかを教えて欲しいと伝えることです。

まごころう

見つけた段階で、すぐに「空き家らしき家」に訪問することはおすすめできません。

万が一、ちゃんと暮らしていた場合、かなり悪い印象を与えかねません。

近隣の方々への聞き込みであれば、

「この辺りで家を購入しようと考えているのですが、暮らしやすいですか?」

といった切り口で会話をはじめて、

「ちなみに、隣のおうちは誰も住んでいらっしゃらないのですか?」

など、さりげなく聞いてみることができます。

購入の意思があるのか自分にしっかりと問い直す

仮に空き家だったとしても、すぐに具体的な行動に移ることも控えてください。

売りに出ていない中古住宅について、話を持ちかけるということは、少なからず相手に期待をさせます。

こちらから交渉を持ちかけたにも関わらず、多少のことで購入を控えるようであれば、そもそも話をすべきではありません。

不動産業者に依頼をしていたとなれば、今後、不動産業者から協力を得られなくなる可能性も十分にあります。

場所などをメモして、不動産業者に相談する

気になる空き家を見つけた時の対応ですが、場所などをメモして、不動産業者に相談することを強くおすすめします。

不動産業者に相談することで、

  • 物件に関する情報
  • 想定される物件価格
  • 地域情報として購入可否を知っている可能性

などを知ることができます。

不動産業者からすれば、特段難しいことでもなく、登記事項証明書(もしくは、要約書)を取得して、相場価格を割り出すだけの話です。

登記事項証明書からは、

  • 登記上の所有者
  • 建物の築年数
  • 建物の施工業者
  • 建物の面積
  • 土地の面積

など、様々な情報がわかるので、物件資料こそないものの、大体のことはわかります。

持ち主に話を持ちかける前に、あなたの条件に合うのかどうか判断ができますし、不法侵入などのリスクを犯すこともありません。

空き家について不動産業者に相談を持ちかけるのであれば、「地場地域密着型企業(市町村区)」に依頼してください。

現地に根付いてる不動産業者なので、小回りも効きますし、今後の中古住宅探しにも有効に繋がります。

場所などをメモして、自分で調査する

場所などをメモして、自分で調査する場合には、

  • 登記事項証明書(もしくは、要約書)
  • 公図
  • 現地での聞き込み

を駆使して、物件について調べます。

時間や費用もかかりますし、必ずしも交渉がうまくいくとは限らないので、よほどの事情がない限り、不動産業者への依頼を検討してください。

どちらにせよ、購入をするとなった場合には不動産業者を介して契約を結ぶことになるので、無駄な手間をかけるだけになってしまいます。

不動産業者に相談に行くと、よけいな営業をされるかもしれないと考えるかもしれませんが、

  • 時間
  • 費用
  • リスク

などを考えると、不動産業者に相談するのが懸命です。


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