良い中古住宅は見つからないが、不動産ポータルサイトを確認すべき理由について解説している記事です。
一般の不動産ポータルサイトとは、
- ホームズ
- アットホーム
- スーモ
などです。
あまり有益な情報があるとは言えないのですが、確認しなくてよいわけではありません。
なぜ一般の不動産ポータルサイトを確認すべきなのかについて、活用方法とあわせて解説します。
さくっと要点を知る
- 一般の不動産ポータルサイトでは、既存情報(今、売りに出ている中古住宅)の確認を意識する
- 新しい情報がないからといって、確認する必要がないわけではない
- あらゆる場面(内覧や交渉)で役立つ「相場感」が養える
- 稀に掘り出し物が見つかることもある
中古住宅の探し方
さらに詳しく
中古住宅の購入ガイドでは、
- 良い中古住宅の効率的な見つけ方
- 割安・割高をしっかりと見分ける方法
- すこしでも安く中古住宅を購入する方法
- 中古住宅にかかる全費用(購入後も含めて)
- 売却や建て替えに適した費用性の高い築年数
など、より賢く、よりお得に、中古住宅を購入する方法についてまとめています。
一般の不動産ポータルサイトを活用して、既存の中古住宅情報を洗い出す
インターネットを活用して中古住宅の情報を探すときには、
- 既存情報(今、売りに出ている中古住宅)
- 新規情報(新しく売りに出た中古住宅)
の2つの情報を正しくキャッチする必要があります。
一般の不動産ポータルサイトを活用して、中古住宅を探すときには、既存情報の洗い出しが目的です。
一般の不動産ポータルサイトとは、
- ホームズ
- アットホーム
- スーモ
などの国内大手不動産ポータルサイトです。
一般の不動産ポータルサイトから欲しい中古住宅が見つかる可能性は低い
一般の不動産ポータルサイトから欲しい中古住宅が見つかる可能性は低いです。
不動産業者の利益および営業活動の優先度から考えて、一般の不動産ポータルサイトに掲載される中古住宅の情報は大した情報ではありません。
詳しくは、以下のページを参考にしてください。
中古住宅探しは、不動産業者の利益・営業活動の逆算でうまくいく
一定以上の営業力を持っている不動産業者であれば、一般の不動産ポータルサイトに掲載する中古住宅の情報は、売れ残り中古住宅である確率が高いです。
一般的な不動産業者は、
- 中古住宅を調査して、資料を作成する
- 近隣住民に中古住宅を購入しないかと営業する(訪問および手紙による営業)
- 既存顧客に中古住宅を購入しないかと営業する(電話および手紙による営業)
- 店舗に来店したお客さんに中古住宅を購入しないかと営業する(対面での営業)
- 自社サイトにのみ中古住宅の情報を掲載して問い合わせを待つ(カウンター営業)
- 一般の不動産ポータルサイトに中古住宅の情報を掲載して問い合わせを待つ(カウンター営業)
- 他の不動産業者に中古住宅の情報を渡して紹介を待つ(カウンター営業)
という流れで、営業活動を進めていきますが、一般の不動産ポータルサイトに中古住宅の情報を掲載することは、優先順位としてかなり低くなります。
一般の不動産ポータルサイトを確認する意味がないわけではない
一般の不動産ポータルサイトから求めている中古住宅の情報が見つかる可能性が低いのであれば、確認しなくてもよいのではないか?と思うかもしれません。
しかし、一般の不動産ポータルサイトを確認してなくてもよいわけではありません。
一般のポータルサイトを確認する意味は、
- 既存情報(今、売りに出ている中古住宅)を確認する
- 中古住宅の相場を確認する
- 駆け出しの不動産業者が持っている情報を確認する
- ITに弱い不動産業者が持っている情報を確認する
です。
既存情報(今、売りに出ている中古住宅)を確認する
既存情報(今、売りに出ている中古住宅)を確認します。
不思議なもので、
- 一度、目にしたことがある情報
- 一度も目にしたことがない情報
という違いだけで、同じ中古住宅の情報だったとしても「魅力」が違ってきます。
本来は「ただの売れ残り」だったにも関わらず、初めて目にした情報だったからというだけで、人は興味を持ちます。
たとえ売れ残りの中古住宅だったとしても、購入して満足できれば問題がないといえば、そうかもしれません。
しかし、売れないには理由があるのが普通です。
ですので、目を肥やすために、既存情報(今、売りに出ている中古住宅)を洗い出します。
特別なことをする必要はなく、暇な時間にぼーっと眺めておくだけで問題ありません。
一度でも目に触れていれば、不動産業者などから情報を提供されたときに「あれ?なんか見たことある」と気付くことができます。
既存情報については、
- 価格がいくらだった
- 相場より高かった、安かった
- 土地面積が狭かった、広かった
- 建物が新しかった、古かった
などといった情報を整理しておく意味はありません。
単純に「これは前から出ている」ということが分かれば問題ありません。
不動産業者は、
- 「問い合わせが多い物件でして...」
- 「早くしないとなくなってしまいます...」
- 「新しい情報で...」
など、あの手この手を使って営業をかけてきます。
余計な言葉に惑わされないように、とにかく目を肥やしておきましょう。
中古住宅の相場を確認する
一般の不動産ポータルサイトを見ていると、中古住宅の相場がなんとなく分かってきます。
ぼーっと眺めているときであっても、目的のエリアくらいは絞っていると思います。
エリアを絞った状態で、
- 土地の広さ
- 建物の広さ
- 建物の築年数
を、軽くでいいので確認しておきましょう。
中古住宅の相場が分かってくると、
- 相場より高い中古住宅
- 相場より安い中古住宅
が、目につくようになります。
より相場感を養っておきたいのであれば、
- なぜ高いのか?
- なぜ安いのか?
を、あなたなりに考えておいてください。
中古住宅に限らず、不動産の価格には「それなりの理由」があります。
不動産業者であれば、正確な理由が見抜ける必要がありますが、あなたは正確な理由まで見抜く必要はありません。
とにかく「違和感」を察知することが重要で、
- 中古住宅を紹介されたとき
- 中古住宅を見に行ったとき
- 中古住宅を交渉するとき
など、中古住宅を購入するまでの間に必ず役に立ちます。
「違和感」を察知したときには、不動産業者に理由を聞いて、
- 納得できる理由なのかどうか
- その理由で高いことが、あなたにとって価値があるのかどうか
- その理由で安いことが、あなたにとって受け入れられるのかどうか
を考えるだけで、購入後に後悔する確率が、ぐっと下がります。
安くなっているピーマンを買うときに、
- 出荷前に箱にぶつかって、キズがついたから
- 出荷前から状態が悪く、腐ったので切り取ったから
であった場合、後者を受け入れてでも買いたいかということです。
駆け出しの不動産業者が持っている情報を確認する
駆け出しの不動産業者は、基盤が整っていないので、いろいろなところで営業に不備があります。
不動産業界には、野心的でやんちゃな若手経営者が多いと考えています。
すべての若手起業家にいえることではないのですが、勢いだけで、
- 経営力
- 営業力
- 情報力
など、本当に必要な力がかけていることがあります。
会社情報を調べようと思って、ホームページを確認したときに、
- 経営理念
- 起業したきかっけ
- 24時間365日対応
といった、別に聞いてもいなければ、求めてもいない情報が、やたらしっかり用意されている不動産業者です。
さほど有益な情報を持っているわけではないのですが、自社で流通させる販路を持っていないので、一般の不動産ポータルサイトを頼ることになります。
中には、良い中古住宅の情報が紛れていることもあり、漏れなく情報を集めるために一般のポータルサイトを確認する必要があります。
ITに弱い不動産業者が持っている情報を確認する
駆け出しの不動産業者に似ているのですが、ITに弱い不動産業者はとても多いです。
ITに弱い不動産業者は、地方に行くほど多く、ワードやエクセルを使いこなすのがやっとという業者は山のようにいます。
ただし、昔ながらの手法で、上手に生き残っている不動産業者なので、
- 経営力
- 営業力
- 情報力
は、十分に備わっています。
有力な地主と繋がっていることが多く、本当に良い中古住宅の情報を持っていることが無視できないレベルであります。
しっかりと取りこぼしなく、情報を集めるために一般のポータルサイトを確認する必要があります。