宅建士試験 コラム

【費用17,566円】独学3カ月で宅建に合格した全手法

戦略と計画性が重要

こんにちは、わかった!不動産管理人のS.Kouです。この記事では、わたしが宅建合格のために行ったことを紹介します。

わたしは独学3カ月(正確には2カ月と24日)で合格しました。宅建に合格するための戦略を中心に、どのように勉強をすすめたのかなどをお話しします。

わたしは資格試験の合格に重要なのは『試験への戦略と逆算できる計画性』だと考えています。確かな戦略と計画に沿って、すでに勉強を開始している方は本記事を読む必要はありません。

これからスタートまたは再スタートする方へ

これからスタートまたは再スタートする方へ

この記事は「これから勉強を開始する方」または「再受験に向けて頑張り始める方」向けになっています。同じように進めてもらえるほど、合格率は高まると自負しています。

当初、宅建合格記を書くつもりはありませんでした。今回思い切って記事にしたのは、アドバイスをした知人らが合格できたからです。

初受験の知人と、再チャレンジする知人がともに合格することができました。この結果を受けて「記事にすることで誰かの役に立てるかもしれないな」と考えました。

勉強しているが自信がない方

勉強しているが自信がない方

勉強しているがやり方が正しいか自信がない方の助けにもなれると考えています。

資格試験の合格に重要なのは『試験への戦略と逆算できる計画性』です。この記事には、宅建に合格するための戦略と計画のヒントを記しています。

「今のやり方が正しいか不安でしかたがない!」という方は、一度読んでみてください。

勉強時間とスケジュール

勉強時間とスケジュール

わたしに残されていた学習時間は85日でした。宅建合格に必要な勉強時間は300時間といわれています。

わたしが設定した勉強時間は「360時間」です。

85日間はおよそ12週間です。なので、30時間/週としました。

以下が、曜日ごとの学習時間です。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
4時間 4時間 4時間 4時間 4時間 6時間 4時間

平日はコンスタントに4時間。勤務後に勉強をしていました。

土日はあまりハードにしませんでした。しっかりリフレッシュして、翌週に疲れを持ち越さないことを重視しました。

土曜の午前はゆっくり眠って、午後に6時間の勉強。日曜は午前に4時間勉強して、午後はリフレッシュの時間です。

土曜日に10時間勉強して、日曜日は休むこともできました。ただ、わたしはしませんでした。

まったく勉強しない日を作ると、習慣が崩れる恐れがあったためです。

以上が、わたしの勉強時間とスケジュールです。時間に余裕があればあるほど、スケジュールは楽になります。

学習工程

ここからは学習工程の話をします。実際にどのような教材を使って、どのようにして勉強を進めていったのかです。

直近の試験に挑戦してみる(0.5日間)

Step 1:直近の試験を一度やってみる

まず「直近の試験問題に挑戦」してみましょう。

当時のわたしは登記事項証明書さえ見たことがありませんでした。業界の方なら「それって...。」と思われるかもしれません。

そうです、受験時のわたしは別業界の人間です。不動産に関する知識など、みじんも持ち合わせていませんでした。

同じ状況の方もいると思います。「やっても意味わからないし」と思わずに必ず挑戦してください。

配点構成を練る(0.5日間)

Step 2:配点構成を練る

下の表は、宅建の試験科目ごとに割り振られている点数です。

権利関係 14点
宅建業法 20点
法令上の制限 8点
税・その他 8点
合計 50点

合計50点の試験ですが、32~38点が合格ラインと言われています。わたしは合格ラインから目標点数を2つ設定しました。

設定した点数は34点と40点です。34点は確実に狙っていく目標で、40点は努力目標です。

確実に狙う34点

なぜ34点なのかというと、下の表を見てください。

平成18年 34点
平成19年 35点
平成20年 33点
平成21年 33点
平成22年 36点
平成23年 36点
平成24年 33点
平成25年 33点
平成26年 32点
平成27年 31点

直近10年間の最低合格点です。データによると、34点で合格できる確率は「70%」となります。

実際に勉強を始めるとわかりますが、32点までは簡単です。32点からは1点ごとに必要な勉強量・質が格段に上がります。

目標が定まったら、戦略を練ります。どうやって点数を稼ぐのかということです。

以下は、わたしの34点取得のための配点表です。

権利関係 6点
宅建業法 18点
法令上の制限 6点
税・その他 4点
合計 34点

「この点数配分以外認めない!」とは言いません。ですが、もっとも確実で効率的な点数配分という自信があります。

ポイントは「宅建業法」と「法令上の制限」です。この2科目は裏切りません。勉強した分だけ点数に跳ね返ります。

特に点数配分の大きい宅建業法は必須攻略科目です。20点満点取ろうと思えば取れます(わたしは19点でした)。

逆に切り捨てるべきは「権利関係」と「税・その他」です。この2科目は裏切ります。勉強したところで水の泡になる可能性が大です。

努力目標40点

経験則ですが、目標を定めて勉強すると、結果は85~95%に収まります。

40点の85%は34点です。努力目標に40点を掲げる理由です。

以下は、40点取得のための配点表です。

権利関係 10点
宅建業法 19点
法令上の制限 7点
税・その他 4点
合計 40点

40点はかなり難易度が上がります。「宅建業法」と「法令上の制限」は、ほぼ完璧にします。

あとは権利関係の得意分野を増やします。権利関係は勉強をしたからといって確実に取れるようになる分野ではありません。

ですが、知識が増えるほど精度が増していくので、点数はじわじわと伸びていきます。

基本書の精読(同時進行・30日間)

平成28年版 パーフェクト宅建基本書 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)

1ページ目からじっくり読みます。わからないことが少しでも出てきたら、わかるまで調べてください。「なんとなく」で進めると、あとから泣くことになります。

最初の頃のわたしは、1ページ読みこなすのに10~15分かかっていました。しっかり読みこなしていると、じわじわとペースが上がります。

また、1回読んだだけで頭に入るほど簡単ではありません。わたしは3回読みました。

1回目は時間がかかりましたが、2・3回目は早かったです。最初の1カ月で2回読みましたが「350ページ/週ペース」です。

移動中の勉強(同時進行・30日間)

Step 3-2:移動中の勉強

わたしは移動時間もフル活用しました。といっても、移動中に基本書を読んでいたわけではありません。

荷物が増えるのを嫌うので、本を持ち歩くことはしませんでした。わたしが使ったのはスマートフォンのアプリです。

基本書の精読と同時進行で、50日でうかる宅建士(平成28年版)上巻50日でうかる宅建(平成28年版) 下巻での学習を進めました。

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このアプリでは、各章ごとに専門の講師による講義を聞くことができます。関西の方(?)なのか、話が面白く、わたしは楽しく聞けました。

電車移動中も聞いていましたし、車移動でも聞いていました。ひたすら聞いているだけですが、思ったよりも頭に残っている情報は多かったです。

ひたすら一問一答を解く(同時進行・14日間)

パーフェクト宅建一問一答〈平成28年版〉 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)

一問一答をひたすら解きました。宅建は選択問題です。選択肢の中から正しい答えを選びます。

一問一答では、選択肢がひとつずつ出てきます。その選択肢を読んで、正しいか正しくないか答えるというものです。

一問一答をひたすら繰り返すことで、基礎の確認ができます。複合問題ではないので、比較的簡単です。

どんどんできるようになるので確実に自信が付きます。

要点整理で復習する(同時進行・14日間)

パーフェクト宅建 要点整理〈平成28年版〉 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)

一問一答を解きながら、間違ったところを要点整理で確認してください。要点整理を読んでもよくわからなかったら、基本書を読み返します。

一問一答と要点整理を繰り返して、ほぼ完ぺきになるまで仕上げてください。

ここまでまで仕上がると、だいたい28~30点くらいの実力が付いています。

分野別過去問題集(14日間)

パーフェクト宅建 分野別過去問題集〈平成28年版〉 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)

いよいよ過去問演習です。とはいえ、いきなり本試験には取り組みません。まずは分野別過去問題集を攻略します。

取り組み方ですが「宅建業法」と「法令上の制限」は、できるだけ完璧に近づけてください。

逆に「権利関係」と「税・その他」については、2~3周するくらいで十分です。

ここまでまで仕上がると、30~32点の実力は付いています。

ひたすら過去問題(26日間)

平成28年版 パーフェクト宅建過去問10年間 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)

ここまで学習が完了すると、問題の傾向や運次第で34点取れるだけの知識は付いています。ですが、かなり不安定です。

不安定な得点力を安定させると同時に、得点力を確実に上げていけるのが過去問演習です。

宅建試験では、過去問に酷似している問題がよく出てきます。なので、基本的に過去問は解けば解くほど合格率を高めることができます。

このステップに来てからのわたしは暇があれば過去問を解いていました。最終的に過去問を7周しました。

最初から過去問だけやっていればいいという人もいますが、わたしはオススメしません。

過去問を繰り返すことで、似ている問題への対応力は上がっていきます。しかし、初見問題にはまったく太刀打ちできません。

初見問題にも対応する応用力を磨くには、基礎力が重要です。本番では初見問題だらけです。

直前予想模試(3日間)

パーフェクト宅建直前予想模試〈平成28年版〉 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)

最後の仕上げです。おまじない程度ですが、解いておきました。

「おまじない程度ならやらなくてもいいんじゃないの?」と思うかもしれません。

わたしもそう思いましたが「やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」と考えて取り組みました。

まとめ

まとめ

所要日数
力試し 0.5日
配点構成を練る 0.5日
基本書とアプリ講義 28日
一問一答と要点整理 14日
分野別過去問題集 14日
過去問10年分 26日
直前予想模試 3日

わたしが実行したスケジュールをまとめました。使った教材は紹介したものがすべてです。

総費用は17,566円。あとは受験費用だけです。

予備校は20万円ほどかかるという時点で選択肢にありませんでした。

実際の試験結果はどうだったか?ということですが、自己採点で42点です。知人らの点数も38点と43点でした。

別に予備校を否定するつもりはありませんが、宅建に20万円も使う必要はありません。

わたしは85日間という限られた時間しかありませんでしたが、あなたはどうでしょうか?

もし、3カ月以上の時間があるのであれば、今から始めましょう。あなたの合格を本気で願っています。


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