著者は、湾岸(特に江東区・中央区)の湾岸地区のタワーマンションを中心とした情報ブログで著名な人ですが、この本では特に地域に特化することなく、新築と中古マンションの購入から売却までの一連の流れをマンション売買の経験のない初心者向けにわかりやすく解説しています。 表紙をみてあれ湾岸タワーっぽくないな?と思ってのですが中を読んで表紙はごく普通のマンションでないといけないわけを納得しました。
マンションの購入指南本は、立地選定にこだわる住宅評論家が、資産価値保全の観点から、都心物件を推奨する流れのものが多く、親から生前贈与とかでなしにその教えに素直に従えるのは、世帯年収1000万以上の高収入層だけではないかとなり、そこが買えなければダメなのか?!となりがちです。
実はこの本の中では話題として荒れやすい立地選定については大きくページを割くことはなく、人口増加地区を狙いなさい程度にとどめています。例えば湾岸など具体的な地名を上げて推奨したりといったことは書いてありません。 【書評は通読してから書いてほしいですね】
マンションについて語るとなると、どうしても資産価値保全な考え方は説明しないといけないわけで、例えばこの著者も解説の基本線は例えば”沖”さんの書かれている本などの路線を敷衍したものです。 ただ、各々の人が自分の状況に合わせてマンション選びを考えていくうえで知っておくべき基本を押さえていきましょうという本なので、多くのマンション購入指南本にありがちな 「とかく結論が強引で押しつけがましい」 点に反感を感じることがありません。
また、中古マンションの売買についても、ポイントを押さえた解説になっていて、”囲い込みの見分け方” などの記載は類書ではあまりみないものです。マンションの購入を考える人が、まず最初に読むべき本として推奨できるかなと思いました。
一方で
73ページの図の 徒歩バス便の混同
74ページの図の 左端2点の記載データとグラフの不一致など、
校正時のミスかなと思いますが、著者の主張の重要点を説明するグラフに間違いが散見されます。
重版などの際に修正されるといいなと思います。

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専門家は絶対に教えてくれない! 本当に役立つマンション購入術 (廣済堂新書) 新書 – 2015/10/6
のらえもん
(著)
マンション購入をテーマにしたブログ「マンション購入を真剣に考えるブログ」で人気ののらえもん氏。不動産業者ではない同氏が、自身の経験などに基づき、消費者目線から「お得」で「損をしない」マンション購入術を伝授。業界関係者は絶対に語らない、購入者の目線に立った新しいマンション購入奥義を披露します。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社廣済堂出版
- 発売日2015/10/6
- ISBN-104331519511
- ISBN-13978-4331519516
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商品の説明
出版社からのコメント
「いいマンションとは」と丁寧に解説してくれる新築販売員や、「どの街がいいか、家の構造はどうか」と問題提議をしてくれる住宅評論家、そして「住宅ローンの借り方、返し方」についてアドバイスをしてくれる住宅ローンに詳しいファイナンシャル・プランナー……。これらの専門家は、それぞれの分野の専門性からマンション購入について語ってはくれますが、そこには個人や消費者といった視点が抜け落ちています。本書は、消費者の立場から不動産業界を論じているブロガー“のらえもん"が、業界利害とは関係のない目線で書いた、マンション購入&売
却で失敗しないための羅針盤です。
却で失敗しないための羅針盤です。
著者について
のらえもん
湾岸タワーマンション在住中のネット妖精。湾岸エリアの住宅情報や相場、マンション購入などをを取り上げた湾岸不動産総合情報ブログ「マンション購入を真剣に考えるブログ」を2011 年9 月に開設。無料で受け付けたマンション購入や売却の相談は延べ500 を超える。
湾岸タワーマンション在住中のネット妖精。湾岸エリアの住宅情報や相場、マンション購入などをを取り上げた湾岸不動産総合情報ブログ「マンション購入を真剣に考えるブログ」を2011 年9 月に開設。無料で受け付けたマンション購入や売却の相談は延べ500 を超える。
登録情報
- 出版社 : 廣済堂出版 (2015/10/6)
- 発売日 : 2015/10/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4331519511
- ISBN-13 : 978-4331519516
- Amazon 売れ筋ランキング: - 249,836位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17位廣済堂新書
- - 27位マンション
- - 255位住宅建築・家づくり (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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湾岸タワーマンション在住中のネット妖精、マンションブロガー。震災後の湾岸タワーマンションへの風評被害をきっかけに、東京湾岸地区を中心とした不動産総合ブログ【マンション購入を真剣に考えるブログ】 https://wangantower.com/ を2012年1月から運営中。ブログをはじめ、他サイトへの寄稿や連載多数。無料で受け付けたマンション購入や売却相談は、延べ700を超える。2017年3月、消費者のための住宅購入応援活動「住まいスタジアム」をプロデュース。著書『絶対に満足するマンション購入術』(廣済堂新書、2020年)、監修『住んでみなければ絶対にわからないタワーマンションほんとの話』(三交社、2017年)など。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『マンション大全』などと違って経済学的な洞察が鋭い。マンション買う前に一読しておくと、業界の空気が少しわかってよい。
リセールバリューはもちろん大事なのだが、売却戦略については議論が薄い。
リセールバリューはもちろん大事なのだが、売却戦略については議論が薄い。
2016年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知る人ぞ知る湾岸マンションブロガーによる、当世マンション購入指南書。
事の一から十までわかりやすく書かれている。
ディベロッパー社員、ファイナンシャルプランナー、不動産投資ロバキヨ系など、
不動産本はどうしても著者のポジショントークになってしまうので、
プロ消費者という立ち位置は実需(自宅)取得検討者には非常に参考になる。
ブログは湾岸プロパガンダではあるのだが、書籍化に際し、
広く湾岸以外のマンション購入検討者に役立つ内容に舵を切ったのは英断。
事の一から十までわかりやすく書かれている。
ディベロッパー社員、ファイナンシャルプランナー、不動産投資ロバキヨ系など、
不動産本はどうしても著者のポジショントークになってしまうので、
プロ消費者という立ち位置は実需(自宅)取得検討者には非常に参考になる。
ブログは湾岸プロパガンダではあるのだが、書籍化に際し、
広く湾岸以外のマンション購入検討者に役立つ内容に舵を切ったのは英断。
2015年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知識のない初めての方におすすめです。いいヒントが書かれているのでマンション購入のさいに参考にしてみては?納得できると思います。
2016年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンション購入後に安堵感を得られたからまぁ良しとするかってなレベル。
2015年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身、マンションの売却を行ったことがあるのですが、数か月まったく内覧がありませんでした。
ところが仲介業者の親会社から喝が入った途端、毎週末数件の内覧申込みが入るようになりました。
ああ、あれは「囲い込み」だったのだな、そして時間を無駄にしてしまったなと思いました。
本書ではその「囲い込み」の見分け方が分かりやすく載っています。
マンションは買う時より売る時のほうが苦労します。マンションご所有の方はそこの章だけでも一読の価値があります。
ところが仲介業者の親会社から喝が入った途端、毎週末数件の内覧申込みが入るようになりました。
ああ、あれは「囲い込み」だったのだな、そして時間を無駄にしてしまったなと思いました。
本書ではその「囲い込み」の見分け方が分かりやすく載っています。
マンションは買う時より売る時のほうが苦労します。マンションご所有の方はそこの章だけでも一読の価値があります。
2020年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大した情報も発見もなかった
がっかり
がっかり
2015年12月14日に日本でレビュー済み
とにかく具体的にマンション購入時に知りたい事を解説してくれている良書です。
読み進める中で最も気に入ったのはマンション購入時に知りたい事をしっかり解説してくれる事でした。
特に、自分だけでは網羅できていなかったポイントについてもしっかりカバーする形で提案してくれるため、読んでいくと安心感のようなものすら感じます。
また、制度や政策的に大きな変化が予想される部分については触れないようにしているのか、より普遍的な内容を重視しているような書籍に仕上がっているため、少し時間が経ってから読みなおしても別の新情報に出会えると感じました。
加えて、1度通読し、さらにもう一度読みなおすと、作者の複数の項目のやりくりに対するバランス感覚のようなものをより具体的に実感の伴う形で知る事もできる点も好印象です。
文体や文字のサイズとしても、分かりやすさと読みやすさに十分配慮した構成とデザインになっているため、スラスラと読めてしまうのも気に入っているポイントになっています。
そういった意味で、マンション購入時のチェックリストの1つとして手元に置いておきたい書籍の1冊と言えます。
読み進める中で最も気に入ったのはマンション購入時に知りたい事をしっかり解説してくれる事でした。
特に、自分だけでは網羅できていなかったポイントについてもしっかりカバーする形で提案してくれるため、読んでいくと安心感のようなものすら感じます。
また、制度や政策的に大きな変化が予想される部分については触れないようにしているのか、より普遍的な内容を重視しているような書籍に仕上がっているため、少し時間が経ってから読みなおしても別の新情報に出会えると感じました。
加えて、1度通読し、さらにもう一度読みなおすと、作者の複数の項目のやりくりに対するバランス感覚のようなものをより具体的に実感の伴う形で知る事もできる点も好印象です。
文体や文字のサイズとしても、分かりやすさと読みやすさに十分配慮した構成とデザインになっているため、スラスラと読めてしまうのも気に入っているポイントになっています。
そういった意味で、マンション購入時のチェックリストの1つとして手元に置いておきたい書籍の1冊と言えます。