都市計画区域外の中古住宅と住宅ローンの借入要件の関係について解説している記事です。
都市計画区域外の中古住宅と住宅ローンの借入要件の関係について、
- 都市計画区域の概要
- 一般的な住宅ローンの借入要件
- どのような中古住宅が都市計画区域外に位置しているのか
- 都市計画区域外かどうか調べる方法
を解説しています。
中古住宅を都市部で探している場合には、まったく問題がありません。
ただし、
- 明らかな郊外
- 高速道路のインターチェンジ付近
などにある中古住宅は、都市計画区域外に位置していることで、住宅ローンの借入要件を満たしていない可能性が高いので注意しましょう。
さくっと要点を知る
- 都市計画法によって、都市計画区域と都市計画区域外が定められる
- 都市計画区域外の中古住宅は、住宅ローンの借入要件を満たしていない可能性が高い
- 都市計画区域外ではないだろうと思っていても、実は都市計画区域外であることは稀にある
- 都市計画図を確認することで、都市計画区域について調べることができる
さらに詳しく
中古住宅の購入ガイドでは、
- 良い中古住宅の効率的な見つけ方
- 割安・割高をしっかりと見分ける方法
- すこしでも安く中古住宅を購入する方法
- 中古住宅にかかる全費用(購入後も含めて)
- 売却や建て替えに適した費用性の高い築年数
など、より賢く、よりお得に、中古住宅を購入する方法についてまとめています。
都市計画区域とは
都市計画区域とは、都市計画法によって、
- 自然的及び社会的条件
- 人口
- 土地利用
- 交通量
などに関する現況及び推移を勘案して、一体の都市として総合的に整備し、開発し、及び保全する必要がある区域と定められた区域です。
都市計画区域に定められていないところは、
- 準都市計画区域
- 非線引都市計画区域
- 都市計画区域および準都市計画区域外
などがあり、まとめて「都市計画区域外」と呼ばれます。
つまり、
- 都市計画区域:都市にしたいので、どんどん開発して、どんどん住んでほしい
- 都市計画区域外:都市にしたくないので、開発は控えて、住むのもやめてほしい
ということです。
都市計画区域外の住宅については、住宅ローンが使えない可能性が高い
住宅ローンの借入要件には、
- 本人に関する要件
- 物件に関する要件
があります。
2つの要件のうち、物件に関する要件において、
- 対象物件が、都市計画区域外にある場合は融資不可
といった項目が設定されていることが比較的多くあります。
色々な要素がありますが、都市計画区域外にある住宅は、
- 建築基準法以外に、都市計画法により増改築などが制限されることが多いこと
- 都市計画区域外にある土地は、農地など特殊なケースが多いこと
- 都市計画区域外にある不動産は、あまり需要が見込めないので資産価値が低いこと
が共通している特徴なので、金融機関(銀行など)としては、あまり積極的に融資をしたい物件ではありません。
郊外にある中古住宅は、都市計画区域外であることが多い
郊外にある中古住宅は、都市計画区域外であることが多いです。
郊外といっても、
- 山の近く
- 海の近く
- 周辺に農地しか見当たらない土地
など、わかりやすいものばかりではなく、
- 高速道路のインターチェンジ付近
- 幹線道路の沿道
など、一見すると発展しているような地域も該当することがあります。
都市計画区域について調べる場合には、
- 各市町村の都市計画課に問い合わせる
- 各市町村の都市計画図を調べる
- ブルーマップを確認する
などの方法があります。
インターネットですぐに調べたい場合には、「都市計画図 + 都道府県名」で検索をしてください。
必ずしもあるとは限りませんが、データが提供されていることが多いです。